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the GazettE【DOGMA】#1 NIHIL /One's 歌詞解釈

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One's 歌詞解釈
the GazettE 8th Album
『DOGMA』
#1 NIHIL/ 虚無


SEなので歌詞はない


歌詞はないが、the GazettE 8thアルバム『DOGMA』の教義はこのSEのタイトル「NIHIL」がアルバム『DOGMA』全体の主題が「ニヒリズム」にあることを端的に表象している。

※当記事は#02「DOGMA」と合わせて一つの記事になる構成となっています。




補足説明および雑感など


■タイトルNIHIL/虚無

語義(ラテン語)虚無、無、なにもない

■the GazettE 『DOGMA』におけるニヒリズム

「虚無主義」というネガティブなイメージでいうニヒリズム(消極的ニヒリズム)を想起しがちであるが、「ニヒリズム」は大きく二つに分けて考える必要がある。

▼ニヒリズムの分類

◯消極的・受動的ニヒリズム
全ての価値の否定することで人生に目的を失い、絶望やデカダンス(享楽的・退廃的な傾向)に逃避するなニヒリズム「末人」の生き方

◯能動的ニヒリズム
消極的・受動的なニヒリズムを否定する。これまでの価値観を捨て、「力の意志」を以て生きるために現実を検証し新たな価値や理想を追求する「超人」の生き方


『DOGMA』におけるニヒリズムは絶望や退廃に満ちた消極的なニヒリズムではなく、ニーチェらが主張する実存主義に基づく「能動的なニヒリズム」に近い。

しかし作品自体がニーチェのニヒリズム自体に傾倒し、それらのイデオロギーを元にして書いているわけではなく

「ニヒリズム」「超人思想」をモチーフにして自分たちの音楽の方向性を語っていると思われるで関連すると思われる部分のみ記述します。


※その前に、「ニヒリズム(虚無主義)」について周知のこととしてスルーしてしまったけど一応簡易的な説明をおいておくけど、今回は②に該当します。

▼ニヒリズム 【nihilism】
真理・価値・超越的なものの実在やその既成の様態をことごとく否定する思想的立場。
①一般に無や空を主張する思想態度。仏教・老荘思想をはじめとして古来から多くの形態がみられる。
②特にヨーロッパ近代社会やキリスト教文明の根底に対する否認の思想。一九世紀後半のロシアの文学思潮・革命思想,ニーチェの哲学などに顕著。虚無主義。

◯Weblio辞書「ニヒリズム」より



■the GazettE のニヒリズムにおける「超人思想」

1)音楽に関わる全ての権威(評価基準・価値観)の否定

ニーチェが「神は死んだ」(ツァラトゥストラかく語りき)で否定した神は「キリスト教」の聖職者たちが押し付けた価値観(詳細は省く)やルサンチマンに囚われそれらに盲従する生き方をする末人を否定。

the GazettE の『DOGMA』でいうところの「神」は音楽業界をさす。売上ランキングや動画再生回数等の評価システムあるいはリリースのタイミングなどの音楽を商品として扱う制作過程のありかたなどの既存の音楽制作環境や 行き詰った今の音楽業界の手法に迎合して生きる「末人」それら全てを否定する。

2)音楽に新たなる価値観の構築「超人思想」

アルバム『DOGMA』の根底にあるのは「能動的ニヒリズム」によるところの「超人思想」。

(ニーチェ「力の意志」)ニュアンス
生きとし生けるものはより強くなる意志(力の意志)でもって、新たなる価値観を創り上げる

(the GazettE )
自らのすべての音楽家は最上の音楽をつくる意志を以て、新たなる音楽を創り上げることをその勅とする


自らの音楽に対しても、今まで培ってきたものに対してゼロ(始点)に戻るのではなく、全てを無に帰したところから「力の意志」によって創造することにある






自分で書いていて「わかったような、わからないような」まとまってない文章なので 腱鞘炎が治ったら訂正します~

grazie


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