the GazettE【2002-2003】 まち(待ち)ぼうけの公園 比較
■比較対象作品
「まち(待ち)ぼうけの公園」を収録している下記の3作品
2003/11/12
1st シングル『午前0時のとらうまラヂヲ』
2003/05/06
ガゼット×餞-ハナむケ。スプリットCD『男だんけつ尻』
※『男ダンケツ尻』と書いている音楽サイトもあるが、盤面の文字に準じる。
2003/08/16
VHS『百鬼家行』
※日付はリリース日。並びは制作順
『午前0時のとらうまラヂヲ』は『男尻』の前にリリースされるはずであったが、前籍の事務所の都合でリリースが遅れ、PSカンパニーへの移籍後にやっとリリースできた経緯がある。
参照:『REALREAD 001』
○ドラマーの違い
2003年1月に前ドラムが脱退、2月に戒が加入しているので、最初と後発の2作品ではドラムが異なっている。
2002年制作『午前0時のとらうまラヂヲ』由寧
2003/01/23 前Dr. 由寧、脱退
2003/02/01 Dr. 戒(ex.Mareydi†Creia)加入
2003/05/06『男だんけつ尻』戒
2003/08/16『百鬼家行』戒
※「男だんけつ尻」がDr.戒加入後の初音源となる。
○ガゼット「まちぼうけの公園」歌詞
『午前0時のとらうまラヂヲ』歌詞カードより
(当記事用の注釈ナンバーがはいってます)
1)タイトル
(3パターン)3メディアとも微妙に違っている。
『午前0時のとらうまラヂヲ』
「まちぼうけの公園…」
(ひらがな表記、三点リーダー付き)
『男だんけつ尻』
「待ちぼうけの公園で」
(漢字表記、三点リーダーなし)
『百鬼家行』
「待ちぼうけの公園で…」
(漢字表記、三点リーダー付き)
2)イントロの台詞
あり『午前0時のとらうまラヂヲ』『百鬼家行』
なし『男だんけつ尻』
「午前0時になりました。
ラジオの時間です。ごゆっくりとお聴きください。」
ラジオの時間です。ごゆっくりとお聴きください。」
3)「ゆうひ」「きみ」の表記
i)「ゆうひ」
『午前0時のとらうまラヂヲ』の歌詞カードではAメロ1番は「夕方」となっているが、3媒体の音声は「ゆうひ」と歌っている。Aメロ2番では「夕日」となっている。歌詞カードの「夕方」は当て字というより誤植の可能性が高い。
ii) 「きみ」
歌詞アプリ・サイト等に多く見られる1番のAメロ「君の声」は歌詞カードでは「彼女の声」になっている。「彼女」と書いて「きみ」と歌っている。
なお、Aメロの2番は「彼女」ではなく「君」と表記されている。
(歌詞カード)
『午前0時のとらうまラヂヲ』
夕方 に沈むあの公園で僕の名前を呼ぶ彼女 の声
おくれてゴメン その一言さえ届きません、 届きません
待ち続けてる彼女 の横顔を日が暮れるまでずっと眺めてた
さよならさえ言えなかった さよならさえ言えなかった…
おくれてゴメン その一言さえ届きません、 届きません
待ち続けてる
さよならさえ言えなかった さよならさえ言えなかった…
※ふりがなはCDの音声
4)最期に君を抱きしめたい
「最後」と書かれている歌詞サイトが多いが、歌詞カードでは「最期」と表記されている。
▼意味の違い
最後:一番終わり。
最期:命が尽きる時。人生の終わり。そのものについて一度しか無い終末を表す。
最後:一番終わり。
最期:命が尽きる時。人生の終わり。そのものについて一度しか無い終末を表す。
5)ら抜き言葉「見てられなかった」
『男だんけつ尻』のみ「ら抜き言葉」ではない。
(歌詞カード)
『午前0時のとらうまラヂヲ』
一人ぼっちがただ怖かった 泣いてる君を見てられなかった
一人ぼっちがただ怖かった 泣いてる君を見てられなかった
(音声)
『午前0時のとらうまラヂヲ』『百鬼家行』
見てれなかった(ら抜き言葉)
『男だんけつ尻』
見てられなかった(ら抜き言葉でない)
見てれなかった(ら抜き言葉)
『男だんけつ尻』
見てられなかった(ら抜き言葉でない)
6)Aメロ2番の「君」
前項3)で既述したとおり、1番のAメロで「彼女」と表記された「きみ」が2番のAメロでは音通りの「君」に変わっている。
7-1)歌詞の違い「焼きただれた」「セピア色」
「無言の写真」にかかる修飾語が「焼きただれた」と「セピア色」の2パターン
『午前0時のとらうまラヂヲ』『百鬼家行』
「焼きただれた無言の写真 あの日と同じ笑顔を残して」
『男だんけつ尻』
「セピア色の無言の写真を あの日と同じ笑顔を残して」
「焼きただれた無言の写真 あの日と同じ笑顔を残して」
『男だんけつ尻』
「セピア色の無言の写真を あの日と同じ笑顔を残して」
7-2)歌詞サイト:歌詞の間違い「無言」、漢字表記
i)「無言の写真」「符号の写真」
一部歌詞サイトで「無言の写真」が「符号の写真」となっているのは誤り。(某動画を聴くと「符号の写真」と聞こえなくもない。)
ii)「焼きただれた」「焼き爛れた」
また、一部歌詞サイトでは「焼き爛れた」と漢字で表記されているものがあるが、歌詞カードは「焼きただれた」とひらがなで表記されている。
なお、「焼きただれた」は作詞者独自の綴り。焼き焦げたとの混同だろうか?文法上は「焼けただれた」が通常の表現である。
8)「止まらず」「止まらぬ」
(歌詞カード)
『午前0時のとらうまラヂヲ』
とても小さくかすれてた声も思いふけては涙が止まらず
とても小さくかすれてた声も思いふけては涙が止まらず
(音声)
『午前0時のとらうまラヂヲ』『男だんけつ尻』『百鬼家行』
「涙が止まらぬ」に聞こえる(個人の所感?)
「涙が止まらぬ」に聞こえる(個人の所感?)
9)サビ部分の歌詞について
2012年の記事に「後発の音源で歌詞が追加・変更されている」と書いた内容を訂正します。
当時歌詞カードにサビの前半の歌詞が載っていなかったので、てっきり歌われていないと思っていました。今回改めて各音源と歌詞を照らし合わせた結果、3作品ともサビの部分が同じ歌詞で歌われてることを確認しました。2012年の記事の誤りは『午前0時のとらうまラヂヲ』歌詞カードを見るだけで、音声と歌詞カードを照らし合わせていなかった手抜きが原因です。(まさか音源と歌詞カードが違うとは。。。ww)
▼『午前0時のとらうまラヂヲ』の歌詞カードに下記の(赤字)内の記載がないが、CD音源ではしっかり歌われている。
(歌詞カード)
君は君はあの頃のまま 何も何も変わる事もなく
あの大きな桜の木の下で ずっとずっと僕を待っていた
あの大きな桜の木の下で ずっとずっと僕を待っていた
(音声)
(君はこの僕のこと ずっとずっと忘れはしないと
あの大きな桜の木の下で ずっとずっと君は泣いていた)
君は君はあの頃のまま 何も何も変わる事もなく
あの大きな桜の木の下で ずっとずっと僕を待っていた
あの大きな桜の木の下で ずっとずっと君は泣いていた)
君は君はあの頃のまま 何も何も変わる事もなく
あの大きな桜の木の下で ずっとずっと僕を待っていた
○歌詞カードのレイアウトのこだわり
(赤字)部分の歌詞を歌詞カードに載せなかった理由とは?
(推察)デザインバランスの都合で省略?
省略しないとフォントサイズを小さいものにするか、行間を詰める必要がでて、全体のバランスが悪くなるので忌避したんのだろうか?
(参考)
歌詞カードのレイアウトについては、他の部分でもこだわりを感じさせる点が見受けられる。
例えば、下記のように歌詞の区切りスペースを機械的に1スペースにするのではなく、文字数に合わせてスペースを入れ文頭を揃えるこだわりを見せている。
□は「空白文字スペース」
「君は君はこの僕の事□□□ずっとずっと忘れはしないと」
「あの大きな桜の木の下で□ずっとずっと君は泣いていた」
「君は君はあの頃のまま□□□何も何も変わる事もなく」
「あの大きな桜の木の下で□□ずっとずっと僕を待っていた」
「君は君はこの僕の事□□□ずっとずっと忘れはしないと」
「あの大きな桜の木の下で□ずっとずっと君は泣いていた」
「君は君はあの頃のまま□□□何も何も変わる事もなく」
「あの大きな桜の木の下で□□ずっとずっと僕を待っていた」
10)歌詞サイト:歌詞の間違い「何度も何度も呟いて」
(歌詞カード)
(歌詞サイト)
一部歌詞サイトで「思い出つまったアルバムに 何度も何度も呟いて」が「思い出詰まったアルバムに 何でもかんでも呟いて」となっている。動画の聞き取り違いによるものと思われる。
(歌詞サイト)
一部歌詞サイトで「思い出つまったアルバムに 何度も何度も呟いて」が「思い出詰まったアルバムに 何でもかんでも呟いて」となっている。動画の聞き取り違いによるものと思われる。
とあるきっかけで大昔にざっくり(テキトー)書いた記事を見てから、改めて3作品の「まちぼうけの公園」を比べてみたら過去記事の間違いに気づいた・・
(;´∀`) アチャ~~
「誰も読んでないから・・・」と思っても、手抜き記事を公開してはいけない・・(全部だ・・)
grazie