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Channel: うつぼ の 不可逆的(裏)ぶろぐ
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The GazettE 【感想】漆黒の暗渠 日武~代々木

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the GazettE /2015-2016
日本武道館「13-T H I R T E E N-」 ~代々木[DOGMATIC「漆黒」]
主観・雑感・感想メモ



2015.03.10日本武道館から今日で1年。


The GazettE  14th Anniversary 2016.03.10


お祝いモードの今日にぶっこむ 「心によどみ続けた暗澹(あんたん)


----ここから書く内容は 読む人によっては 不快に感じる内容かもしれないですが
最後までお読みいただければご理解いただける・・・と思います。(大げさww)---



▼2015年3月10日『 the GazettE 13TH ANNIVERSARY 13-T H I R T E E N-』

あの日の武道館のセトリはそれまでの彼らの光を凝縮したセトリだった

本番が終わった時に後ろの席の男子が言っていた。
「俺、もう聴きたい曲ぜんぶ聴いちゃった感じだよ。すげえぇ」

まさにライブ開始前に生で聴きたいと思っていた曲のオンパレードだった。
休憩・・いやアンコールを求める幕間の後に何がでてくるのかと

高まる期待。


そこで演奏されたのは アンコールの定番曲 荒ぶる会場
そして ダブルアンコールの新曲「DUEX」 


本番以上の高まりを求めるのが アンコールだと思う。


しかし ダブルアンコールを終わった時の虚脱感はえも言われぬもので
それが1年経っても消えなかった。
それは 不完全燃焼というよりも 燃え尽きたという印象

わたし自身の話ではなく the GazettE というバンドが。


その印象を 2015年のツアー「DOGMATIC –UN」(大宮)で見た時も 払拭しきれなかった。


だから「音楽と人」のインタビュワーが 日本武道館の13階段のセットを半ば嘲笑気味に取り上げていることに対して歌舞伎やバレエなどに相当する ロックに特化した「総合芸術の表現形式」に対する理解のなさ、見識の低さに憤りながらも あのセットのハリボテ感は否みきれなかった


誤解のなきよう断っておくが ハリボテ感とは 決して13階段のセットが 安普請だったということではない。実際のセットは 洗練されコンセプチュアルに 組み上げられた秀逸なデザイン!


ただ、日本武道館のポテンシャルの低さ。期待したものとは かけ離れたhe GazettE らしからぬ数値のポテンシャルゆえ、それが「ハリボテ」のように見えてしまった。

そういうことである。

『ROCK & READ 061』でRUKIが 「日本武道館は13STAIRS[-]1」と「DEUX」ありきのセトリ」
といったような内容と語っていたと思う

たしかに 13STAIRS[-]1は 演出も演奏も見栄えもよく、聴き応えもあって 非常に感動した・・いや狂喜した。しかし ライブの幕引き直後に湧きいでた虚脱感の中で振り返ると 日本武道館の「13STAIRS[-]1=13階段」は 彼らの虚勢に見えたし、「DUEX」は 彼らのピリオドになるようにすら感じた

それ故 日本武道館も「DOGMATIC –UN-」も 感想も書くと 決定的な終止符になるような気がして、ここに書き留めることなく【漆黒】の代々木まで持ち越してきた


代々木のライブ当日は ウキウキとして会場にむかう気持ちよりも 「ひょっとしたら the GazettE のライブにくるのは 今日で最後になるかもしれない」そんな気持ちのほうが強かった。


▼ 2016年2月28日「LIVE TOUR 15-16 DOGMATIC FINAL『漆黒』」

【漆黒】代々木でわかったこと 
日本武道館の時の彼らは 燃え尽きたのではなく
殻に閉じこもっていたのだということ

代々木第一体育館のライブは アリーナにそれとわからぬよう配置された4つのアイランドステージから4人が登場。ステージでは昇るドラムののった動く架台からKAIも現れ、観客を驚嘆歓喜させるオープニングから始まった

4つの方位を固めるRUKI REITA AOI URUHAが 四神(玄武・青龍・朱雀・白虎)で アリーナが魔法陣みたい。「戒くん、ぼっちでどーすんだよ」ってひとりノリツッコミ。

スタンドからみていた人によると 5人をつなぐ紫色のライトが 六芒星✡を描いていたらしい(あ。。そゆことw)

アンコールでは ノイズを入れたINSIDE BEASTのMVが 巨大スクリーンに映され・・




とまあ・・・詳細なレポは音楽サイトにまかせるとして、(おすすめはVif)


ライブ全体の印象は 2015年の”もやつき”や”威圧感”を一掃したものだった。
というより うねりと疾走? 質量と熱量? 
とにかく ”高モル濃度”のライブに 戻りつつあることを感じた。(従来比80%)

何かを吹っ切ったのだろうか。
肩から力が抜けて、自分たちの自由な表現を楽しんでいる彼らが そこにいた。
楽しんでいる彼らをみて、心からライブを楽しめた


日本武道館で 彼らの決意表明を「DUEX」に託し、8月の『DOGMA』11月の『UGLY』のリリースと
「DOGMATIC –UN-」「DOGMATIC –DUE-」の2つのライブを経て、傷つき殻を閉じていた彼らが 心を解き放ち始めた。

彼らが 暗く長い暗渠(トンネル)を抜け出しつつあるということ。
The GazettE が 模索し続け格闘する「DOGMA教義=自分たちの音楽(ROCK)
彼らがその光を掴みかけてことを 代々木【漆黒】で感じることができた

2016年本格的な海外公演の後に何を掴み、国内スタンディングツアーでさらなる飛躍を遂げ
どのように変貌をするのかを楽しみにしている

2016.3.10



※暗澹: あんたん 暗渠: あんきょ


grazie



NEXT 「DUEX」の歌詞について 




Vifさんの投稿 2016年2月28日



ROCK AND READ 061/著者不明

¥1,296
Amazon.co.jp

13TH ANNIVERSARY [13-T H I R T E E N-]

2015.03.10 日本武道館

01.13 STAIRS[-]1
02.INSIDE BEAST
03.VORTEX
04.Worthless War
05.Psychedelic Heroine
06.赤いワンピース
07.Crucify Sorrow
08.Sugar Pain
09.reila
10.QUIET
11.虚無の終わり 箱詰めの黙示
12.MY DEVIL ON THE BED
13.VENOMOUS SPIDER’S WEB
14.ATTITUDE
15.HEADACHE MAN
16.DISCHARGE
17.Filth in the beauty

【Enc.1】
01.春雪の頃
02.TOMORROW NEVER DIES
03.関東土下座組合
004.LINDA~candydive pinky heaven~
5.未成年

【Enc.2】
01.DUEX(初)

the GazettE
TOUR 15-16 DOGMATIC -FINAL- 漆黒

2016.02.28 国立代々木競技場第一体育館

01.NIHIL
02.DOGMA
03.RAGE
04.DAWN
05.SLUDGY CULT
06.VENOMOUS SPIDER'S WEB
07.BIZARRE
08.DERACINE
09.GRUDGE
10.GODDESS
11.WASTELAND
12.PARALYSIS
13.INCUBUS
14.LUCY
15.UGLY
16.BLEMISH
17.DEUX
18.OMINOUS
19.UNDYING(初)

【Enc.1】
01.INSIDE BEAST
02.VERMIN
03.COCKROACH
04.ATTITUDE
05.TOMORROW NEVER DIES

【Enc.2】
01.枯詩
02.春雪の頃
03.LINDA~candydive Pinky heven~







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